膝痛でお悩みの方

中高年になると多くなる症状の一つに「膝の痛み」があげられます。

膝の痛みといってもほとんどの場合が、「膝関節」の痛みとなります。
その原因もいくつか考えられ、その疾患により痛む箇所や痛む状況も異なってきます。

「平らなところを歩くときに痛む」
「階段の上り下りのときに痛む」
「正座をするときに痛む」
「就寝時に痛む」など

様々な状況で膝に痛みを感じることがあります。

膝に痛みが発生する疾患として多くみられるのは、
「変形性膝関節症」「関節性リウマチ」「半月板損傷」になります。

この中でも特に中高年に多い疾患が「変形性膝関節症」となり、日本では役２５００万人以上もいるといわれています。

しかしこの疾患は自覚症状のない方も多く、必ず痛みを生じるというわけではありません。

まずは発症数の多いこの症状からお話したいと思います。

●変形性膝関節症

加齢やケガなどにより、膝の関節にある軟骨がすり減り膝関節が変形する疾患となります。

女性に発生しやすく、主な症状としては、「膝の痛み」と「膝に水がたまってしまうこと」となります。

この疾患は進行性となり初期の段階では、立ち上がるときなどに痛みを感じ、休憩を挟むことで日常生活に支障はありませんが、末期になるととくに何にもしていなくても痛みを感じたり、変形が進むため膝が伸ばせなくなり、日常生活に大きな影響を及ぼします。

関節の変形が進むにつれ痛みも増すため、違和感や痛みを感じ始めたら早めに検査を行い予防や対策をとりましょう。

●関節性リウマチ

30〜40代の女性に特に多く見られ、関節が炎症を起こし、軟骨や骨が壊され関節周辺に腫れや、放置することで関節が変形してしまう疾患となります。

膝だけではなく、手足の関節など全身の関節のどの箇所にも発生し、発熱や疲労、食欲不振、だるさなど全身に症状が現れます。

この関節性リウマチは、明確な原因はまだ明らかになってはいませんが、免疫の働きの異常により起こるのではと考えられています。

●半月板損傷

半月は、膝関節の内側と外側にありCの形をした型をした板のような軟骨に似た組織になります。

主にクッションの役割をしておりその組織が傷ついたり、ひびや割れたりする疾患が半月版損傷となります。

この半月が損傷すると、膝を曲げるときに痛みや引っ掛かりを感じるようになります。屈伸や歩いているときに膝から異常な音がなり急に動けなくなるほど激痛を感じることもあります。

この疾患は、加齢により 半月が摩耗し損傷する場合と、スポーツなどにより生じる場合があります。